〜想いの行間を読む。〜
「笑う門には福来る」とは言えど、
笑顔で乗り越え続けられない日々に
そんな日に限って雨の日に。
あなたは、今日も傘を手に、
扉を開けて外に出る。
アイコンタクトで想いを汲み取り
それぞれが自身のできることを考えて探して。
みんながパズルのピースで
カチッカチッとひとつずつ合わせて
一つの景色を完成させるチームに私は居ました。
私ができないことはあなたが。
あなたのできないことを私が。適材適所。
当たり前に相手の目の奥を読み、頷き、
行動へ移す。
まるでSWATのようでした笑
しかし、ある春。
経営方針が変わり、仕事内容も様変わり。
離職者は年々増え続け。
時間をかけ、愛を注ぎ作り上げ
煌めきに満ちたチームは
あっという間に姿をなくしました。
それでも先輩から託されたものや想いを
引き継ぎたい、守り抜きたい、
ただただ目の前だけを見て働き続けました。
ごはんも後回し。健康も後回しにして。
「おはよう」「ありがとう」「お疲れ様です」
みんな言いますよね。
大人だから。社会人だから。そう習ったから。
違和感。
ハッと目が覚めました。
誰も目を見て言葉を交わしていない。
目覚めとともに、プツンッ…と
心で微かな音が聞こえた日。
空っぽの建物で、
私は言葉を紡ぐことをやめました。
言葉は想いを込めなければ
本当の意味で言葉にはならない。
それは単なる音の信号。
あなたの目に、今、何が映っていますか。
あなたの目を
見てくれている人は、だれですか。
あなたの場所から、あなたの声を一心に
受け取り続けてくれている人が見えていますか。
だから、言葉に想いを込めて、
今日を生き抜くあなたに伝えたい。
おかえり。お疲れ様。
はるめく。
